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執筆者の写真三橋美穂

187. 令和時代の夏の睡眠法

(2024/06/01)



夏の睡眠法について、取材を受ける日が続いています。

夏はエアコンと、寝具、服装で温度調整をすることがポイントです。



冷房をつけっぱなしにすると体がだるくなるのは、寝冷えです。

半袖半パンで肌の露出が多い、掛け寝具が薄すぎる、もしくはその両方です。



切タイマーを使うと、冷房が切れた後に徐々に室温が上がって、1時間後には蒸し暑くて目が覚め、中途覚醒の原因になります。熱帯夜は冷房を朝まで使うことを前提に、冷えない工夫をしましょう。温度が28℃を超えると、夜間熱中症のリスクが高まるからです。



最近の若い人たちと話していると、寝具は一年中同じという人が多いことに気づきます。厚手の羽毛布団をかけて、冷房を強め(20~23℃)にかけているのです。



「涼しい部屋で厚手の布団を掛けて寝るのが最高!」といいます。



冬はこれに毛布を1枚足す程度で、エアコンで温度を調整しているのです。これまでは夏は夏用の寝具、冬は冬用の寝具に変えるのが一般的でした。夏は冬用の厚手の掛け布団や毛布、敷きパッドなどを収納していましたが、彼らが夏に収納しておく寝具は毛布1枚だけ。生まれた時からエアコンがある彼らの考え方は、合理的です。



睡眠の質を確保するためには間違っていませんが、地球のことを考えたら、もう少し寝具の保温性を下げて、電気の使用量を減らしたいところ。薄手の肌掛け布団なら室温25~26℃、タオルケットなら27~28℃を目安に調整してみてください。このとき、肌に冷気が直接当たらないように、パジャマを長袖長ズボンで体を覆っておきましょう。



今の睡眠に満足している人は、そのスタイルで構いません。

でも不満があるなら、やり方を変えてみてください。



◆暑くて途中で目が覚める ⇒ 冷房の温度を下げましょう


◆温度を下げるとだるくなる ⇒ 長袖長ズボンに変えましょう


◆長袖長ズボンでもだるい ⇒ 掛け寝具の保温性を上げましょう


◆掛け寝具の保温性を上げると暑い ⇒ 冷房の温度をもう少し下げましょう



こうしてちょうどいい組み合わせを見つけてみてください。

今年の夏こそ、ぐっすり眠れますように!

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