top of page
執筆者の写真三橋美穂

171. 入眠をサポートする抱き枕

(2023/02/01)



先日お会いした男性が、こんなことを言っていました。


「目が覚めると抱き枕がベッドから落ちていて、上手く使えてないんですよ。

 妻からは、使ってないなら処分してちょうだい。

 大きくて邪魔だから・・・って言われているんです」



抱き枕がベッドから落ちているのは、正しい使い方です。抱き枕は横向きで入眠しやすくするために、普通の枕にプラスして、寝始めに使うものだからです。



質のよい睡眠は寝始めがもっとも深くなりますが、そのためのポイントがスムーズな入眠なのです。ベッドに入って20分以内に眠りにつくことが大切です。



寝入ってしまったら、抱き枕は必要ありません。睡眠中は筋肉が弛緩するので、使うのは最初の15~30分程度。あとは普通の枕で眠ります。途中で目覚めたときは、再入眠するために使ってください。



横向き姿勢で抱き枕に腕を乗せると、肩回りがゆるんで脱力しやすくなります。体の力が抜けると副交感神経の活動が高まるので、スムーズに入眠できるのです。



片腕の重さは体重の約8%といわれており、体重60kgの人なら4.8kgにもなります。5kgのお米が肩からぶら下がっているとイメージしてみてください。それを抱き枕が支えてくれるわけです。肩回りの緊張がほぐれてリラックスできるのは、納得ではないでしょうか。



また、腕の重みで胸が圧迫されるのを防ぐこともでき、呼吸がしやすくなります。初めて使った人は「抱き枕があると、こんなに快適なのか!」とみなさん感動します。



抱き枕は私も使っていて、自分自身でこだわって開発したものです。50代になって横向きで寝る時間が長くなり、抱き枕を使おうと思って探しましたが、欲しい機能を満たすものが市販されていませんでした。



腕を乗せる部分は20cmくらいの厚みと、30cm程度の幅がないと、腕を安定して置くことができません。逆に足を挟む部分が厚いと骨盤が開いてしまいます。腕を乗せる部分は厚く、足を挟む部分は薄くしてあるのが最大の特長です。



長さは120cmに設計しました。身長150cm以下なら長さ100cmでもいいかもしれませんが、抱き枕は短いと足で挟めないので、通常は120cm以上必要です。



ただし大きすぎると寝床の中で場所をとるし、掛け布団が浮いてすき間ができ、冬は冷気が入りやすくなります。身長に合わせて適切なサイズを選びましょう。



頭を乗せる部分がついている大きな抱き枕もありますが、そのままでは寝返りができないので、よく考えて選んでください。私はいろいろ試した結果、頭は乗せずに腕と足を安定させることに特化したほうが、使いやすいと思っています。



横向きで入眠する人は約半数と言われています。

ぜひ抱き枕をプラスして、スムーズな入眠に役立ててください。



 *専用カバー2枚付き[綿混&接触冷感] 6,980円(税込)




Comments


bottom of page