(2022/03/01)
先日、ツイッターでこんなつぶやきを目にしました。
「若者にスーパーカーって知ってる?と尋ねたら、太陽電池で動く車ですか?という答えだった」
スーパーカーとは、高性能でスタイリッシュなデザインのスポーツタイプの自動車に用いられる呼称です。スーパーカー消しゴムが人気を博した時代もあり、40~50年前は大人にも子どもにも憧れの的でした。
その多くが2シーター(二人乗り)で、馬力重視なので燃費が悪く、しかも価格も非常に高い。つまりコスパが悪く、エネルギーを無駄遣いする車です。
今の若者にとって、それは格好悪いことで、省エネこそが格好良い。
価値観の変化を実感した出来事でした。
コロナ禍を通して、余暇の価値を見直す人々が増えているというアメリカの記事も、共感をもって読みました。ロックダウンにより普段の日常生活が立ち行かない中で、ゆとりある時間の価値に気づき、人々は優先順位を再考し始めています。
これまで転職のポジティブな目的は「キャリアアップ」でしたが、コロナ禍以降「ダウンシフト(ゆとりある生活への切り替え)」を目的に、多くの人々が退職しているそうです。その数は2021年4月だけで、400万人に上りました。
家庭での生活や、家族や友人との生活など、仕事以外の関わり方を見直す機会となり、価値観の根本的な再編が起きているとありました。
私も川沿いの遊歩道を散歩しながら四季の変化を感じたり、ベランダでイチゴを育てる歓びを体験できたのは、コロナ禍で時間のゆとりがあってこそ。余暇の時間の尊さを感じています。
仕事でお金を稼いでいるから優れているとか、高級な車に乗っているから一目置かれるとか、人間の存在は、所有物で計れるものではありません。若者をはじめ、私たちはそのことに気づき始めました。
ロシアがウクライナに侵攻し、力でねじ伏せようとしていますが、それは古い価値観の現れです。目を覆いたくなることが現実に起きていて、世界中で緊張感が高まっています。
そんな中での希望は、一人ひとりが行動し、ロシアの中でも反戦デモが起こっていたり、
ウクライナに対する支援金が集まったり、世界中で連帯が起きていることです。その様子を見ていると、感動で胸が熱くなります。
「苦難の中から情熱は生まれる」といいますが、ウクライナで今、起きている出来事を通して、人々の情熱のパワーが結集し、古い価値観と体制が壊れることを願わずにはいられません。
アクエリアス時代を動かすのは、民衆の力です。一人ひとりができることを考え、行動を起こして行きましょう。時間に余裕があり、環境に配慮しながらシンプルに暮らしていける、平和で安心して眠れる世界が早く訪れますように。
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