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執筆者の写真三橋美穂

148. 想いをつなぐ、想いを馳せる

(2021/03/01)



昨年末に撮影をして、私も出演しているジャパネットホールディングス社の企業CMの放送が始まりました。



「想いをつなぐ」をテーマにしたCMシリーズで、

第1弾は、生産者の想いをお客様へとつなぐ「生産者とつなぐ篇」。

第2弾は、長崎の地で地域創生への想いをつなぐ「地域とつなぐ篇」。

そして新しく誕生した第3弾が、社員同士や社員と家族の想いをつなぐ「社員をつなぐ篇」です。


 ▶ CMはこちらからご覧いただけます(ページの一番下)



ジャパネット社は、社員の生きがい、働きがいを大切にしていて、福利厚生に力を入れています。CMでは3事例が紹介されていて、そのうちの1つが「選択式研修」。学ぶ意思を持った社員を応援し、後押しできる教育環境を提供しています。



研修内容は、ビジネススキルの向上を目的とするものだけではなく、個人の成長や生活の充実をはかるための多彩なコンテンツがあります。その中に三橋が講師を務める「睡眠研修」もあり、一例としてCMに採用していただきました。



出演への依頼をきっかけに現社長のインタビュー記事を読んだら、社員への想い、生産者やお客様、地域への想い、そして事業への想い、すべてがつながっている広い視点と、新しい感性を持ち合わせた方だと感じました。



そして、そのことを撮影の担当者に伝えたら、

「そうなんですよー!」という嬉しそうな返事の中に、社長への信頼と尊敬が伝わってきて、温かい気持ちになりました。



私自身も日常の中で、広い視点で想いを馳せることができた出来事がありました。



私は有機野菜や自然食品を扱う「大地を守る会」から、定期的に食材を宅配してもらっています。値段は高めですが、野菜の味が濃くて美味しく、安心して食することができるので、続けて1年になります。



先日届いた品を確認したとき、大根があまりに小さくて

「えっ!これが1本400円の大根なの!?」

という反応が、一瞬自分に出てきました。



そして、採れた大根の大きさは違っても、

「農家の人にとっては同じ労力なんだよなぁ」と、想いを馳せることができました。

手間はかかるけれど環境負荷に配慮した有機栽培を選択している生産者の方々へ、応援と感謝を込めて、これからも購入しようと思っています。



こうした農産物や水産品などの一次産品は、画一的な規格を求めない消費者の在り方が、食品ロスを減らし、健康な土壌と地球環境を守ることにつながっていくのだと思います。



一方で、想いを馳せられなかった出来事もありました。

先月ある企業の本社に行って、取引先の顧客の方々にオンラインセミナーを配信するという機会がありました。



会議室のレイアウトを変更して感染対策を施し、配信用の機材と外部スタッフを入れた、本格的なもの。睡眠に詳しい男性社員が司会で、社長のあいさつからスタートしました。



予定通り私のセミナーを60分で終え、質疑応答コーナーに移りました。いくつかの質問に答えて終了時間に近づいたとき、司会者が

「では最後に私からも質問を…」と言って、詳しいデータを交えながら、

「なぜ日本人の睡眠時間は、こんなに短いのだと思われますか?」と尋ねたのです。



私は「はっ?最後の質問がこれなの!?」と思いました。

セミナーを聴いて、せっかく睡眠に対する意識が前向きになっているのに、過去の意識に引き戻すような質問に苛立ちました。



「寝ないと明日がもたないから「睡眠は仕方なくとるもの」ではなく、

 もっとポジティブなものなんだと、みなさんが掴んだことを周りの人に

 ぜひ伝えてください!!」



と、モニター越しに視聴している人々に向かって語りかけました。

私は質問のネガティブなエネルギーを必死に消そうとしていて、そこに司会者の彼を含んでいませんでした。緊張しながら司会をしている彼に、想いを馳せることができなかったのです。



彼の質問を受け止め、彼も含んで、新しい時代の希望へつなげる言葉を表現できたらよかったのにと思いながら、帰途につきました。



私もまだまだ途上です。

分かち合いのマインドで、誰ひとり取り残さず、安心して眠れる世界に想いを馳せ、すべてを機会として生かしながら、前進していきたいと思います。



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