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執筆者の写真三橋美穂

6. 眠りとエネルギーの法則(その2)

(2009/05/01)



先日、喉がいがらっぽいうえに咳が出て、体もだるいという日がありました。原稿を書く気にもなれず、眠っていたい私でした。そんなとき、自分の意識が「不健康な身体」に向いていることに気づきました。“不健康さ”に、エネルギーを注いでいたのです。

そのことをキャッチしたら、今、目の前にあることに意識を向けることができました。会っている人との会話を楽しみ、原稿を書きあげ、必要な買い物をし…、すごい集中力でした。すると、咳が軽くなっていたのです。エネルギーを注がなければ枯渇する、このことを知っているととても日常が効果的になります。

私の友人に、こんなことがありました。上司のことが大嫌いで、いつも愚痴をこぼしていたのです。彼女いわく、その上司は、成功は自分のもので、失敗は部下のせいにする人だといいます。部下が失敗しないよう、いつも仕事の様子を見張っているし、しょっちゅう嫌味を言ってくる。もう、顔を見るだけでイライラする!!

「嫌いだ!」というエネルギーを上司に注ぎ続けていると、その上司はいつまでも嫌いな人として存在し、さらに「嫌いだ!!」と思わせるような出来事が起こるのです。そこで私は、こんな会話をしました。

その上司が言っていることは、ただその人が言っているだけのことよ。それに、「自分はダメだ」とか「自分には能力がない」って付け加えないこと。「あー、そうですね」って聞いておいて、そして自分はやることをやる。そんな人であっても、宇宙が存在を許しているわけだから、「まぁ、こういう人がいてもいいか」ってしてごらんなさい。

「やってみます」と言って、そう取り組み始めて数か月、何とその上司が会社を辞めることになったというのです。 「もうびっくりー!!」と彼女は驚いていましたが、原理は簡単。

以前の彼女は、火(嫌い)に薪をくべて(意識を向けて)炎(嫌い)をボーボー燃やしていた(継続していた)のですが、薪をくべなかったら火は消えた、というだけのことです。

「眠れない、眠れない」と眠れないことにエネルギーを注いでいると、「眠れない」が存在し続けます。「眠れなくても体を横たえているだけで疲れは取れるし、足りなかったら昼寝でもしよう」「眠れても、眠れなくてもどちらでもいい」という自由さの中にいたとき、あなたは快適な眠りを手に入れているでしょう。

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