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執筆者の写真三橋美穂

32. 「安眠」から「快眠」へ

(2011/07/01)



先日取材を受けていたときに、記者の方からこんな質問をされました。 「“安眠”と“快眠”は、どう違うのでしょうか?」 深く考えたことがなかったので、しばらく自分の中に入って探究してみたところ、

安眠は、マイナスをゼロにリセットすること。 つまり、疲れをとるための眠りです。 快眠は、マイナスをプラスに転換すること。 さらに、明日へのパワーを得る眠りです。

と、私の口から答えが出てきました。

自分でも「なるほど!」と思い、さらに洞察を深めてみたら、安眠は無意識な眠り、快眠は意図的な眠りであるとも思いました。疲れを引きずったままバタンと寝るのは、あまり眠ることを意識していない無意識な状態といえます。

意図的な眠りとは、今晩の眠りによって脳の整理をしようとか、今ある問題を解決しよう、細胞の隅々まで活性化しようなど、眠りに入るときに翌朝目覚めたときの自分をありありとイメージし、眠りのパワーを100%活用する眠りです。

別の見方をすると、無意識にすやすや眠る、赤ちゃんの眠りは安眠です。心身が成長した大人だからこそ可能になるのが、快眠です。これはまさに、前回お伝えした「成長のための眠り」であり、そして「新しい時代の眠り」といえます。

地球が新しい時代に入っている今、すべてがエネルギーであることを、私たちは知っています。アインシュタインは「E=mc²」で、すべてがエネルギーであることを証明しました。机も、コップも、家も、車も、木も、水も、光も、空気も、人間も、すべてがエネルギーです。

でも普段、私たちは形あるもの(固体)をエネルギーとして意識していることは、ほとんどありません。人間ひとり一人がエネルギー体としての存在なのだと認識できたら、ぶつかり合いや争いは、なくなっていくでしょう。

私がある人に、「エネルギーとしての自分を体現して、まわりの人たちと意図的にエネルギーの循環を起こせたら素晴らしいと思う」と話したら、

「それは、まさにエネループだね!!」 と言われました。

その瞬間に、エネルギーのループがすべての人たち、そしてエネルギーとしてのすべての存在たちが、つながりあって調和している世界のイメージが出てきて、胸が熱くなりました。

新しいアクエリアス時代のエネルギーに触れながら、成長、変化の過程にある私たちが、エゴとしての自分から解放されて、エネループとして自然につながりあえるのが睡眠です。そのことを認識しているのが、新しい時代の眠り、つまり“快眠”といえるでしょう。

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