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執筆者の写真三橋美穂

19. 短時間睡眠について考える

(2010/06/01)



取材の時によく聞かれることが、「短い睡眠時間の中で、いかに効率よく眠るか。その方法を教えてください」というもの。まだ、それに興味を持っている人が多いことを知っているので、また来た!と思うのですが、私が答えるのは「短時間睡眠は、もう古い」ということです。

意識が外側に向いていた うお座の時代は、何かを得るために活動する、昼間の時間に焦点を当ててきました。そして、昼間の活動時間を増やすために、どうやって睡眠時間を削ればよいかと試行錯誤を繰り返し、「短時間睡眠」をテーマにした本もよく売れました。

しかし、睡眠中に起こっていることは、意識の拡大です。睡眠不足の時は、自分のことだけで精一杯で、他のことやモノ、人に対しての、広い心や可能性を表現する余裕はありません。眠った後に心の余裕を感じる理由のひとつは、意識が拡大して、人としての「器が大きくなる」からです。

このような睡眠の本質をみたら、昼間の活動を中心にして「どうやって睡眠時間を短くしようか」と考えていることは、時代遅れなのではないでしょうか。

これからの新しいアクエリアス時代は、「自分のパフォーマンスを最高に保つための睡眠時間を知っていて、その時間を確保するために他をどうマネージするか」、そのことに意識が向いていることが大切です。そして、そういう人たちが、内側からにじみ出てくる真の強さと美しさを兼ね備えている、これから伸びていく人たちなのではないでしょうか。 多分10~20年後くらいには、ただ「いかにしてお金を儲けるか」「睡眠時間を削って活動時間を増やすか」という狭い考えは、カッコ悪い時代になっていると思います。

日本全体、世界全体を見たときに、自分は何をしたいのかというところから、周りの人たちを巻き込み、協力しあいながら行動し、リーダーシップがとれる人が、カッコイイと言われる時代が来るでしょう。

ただ私は、短時間睡眠がすべてNOだと思っているわけではありません。活動時間を増やしたいと思っている、その根底にある想いが重要だからです。

「もっと知識を身につけたい」 「もっと豊かになりたい」 「もっと優秀になりたい」・・・、

もっと、もっとの世界にいるときは、短時間睡眠を実践することは難しいでしょう。今の自分が不十分で、それを何とかしなければならないという重りのような感情に、行動が引っ張られてしまうからです。

やりたいことが明確で、ゆるぎない自分がいるときには、睡眠時間を短くすることは、さほど難しいことではないはずです。なかなか短時間睡眠に成功しないときは、自分自身に眠ることを許可してみてください。眠っている自分を大切にしているあなたがいたなら、自然に睡眠も自由に扱えるようになっているでしょう。

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