(2019/10/01)
先日、国連気候行動サミットでスピーチをしたスウェーデンの16歳の少女、グレタ・トゥーンベリさんが話題を集めています。気候問題は今の地球上で最重要事項なのに、抜本的な対策を講じようとしない大人たちに対して怒りをストレートに表現する、グレタさんの気迫ある演説に釘付けになりました。そして、その怒りの底にある愛が伝わってきて胸が震えました。
グレタさんが始めた最初の活動は、昨年8月、スウェーデンの国会前でストライキをしたことです。スウェーデンの選挙キャンペーンでの気候問題の扱いに不満を持ち、選挙の日まで3週間、国会の外で座ることを決意したのだそうです。最初は彼女一人だったストライキですが、彼女の行動がメディアに取り上げられると、他の学生達も徐々に加わっていきました。
グレタさんは選挙後も、毎週、金曜日に学校を休んで温暖化対策の必要性を訴え続けました。
大人達は子ども達を何より大事、愛していると言うけれど、嘘です。 私達の未来が燃えているのに、大人達は何もしない。
そう語り、この訴えは国際的に非常に大きな反響を呼び起こしました。ソーシャルメディアを通じて若い世代に影響を与え、『未来のための金曜日』という大きなムーブメントになってきました。
また、先月 20~27日には、国連気候行動サミットに合わせて、温暖化防止・気候正義を求めるデモやイベントが世界中で開催されました。20日の時点で「150カ国以上で、400万人以上が参加した」と、グレタさんは発表。彼女のTwitterを見ると、世界各地の街頭や公園を民衆が埋め尽くす写真が掲載されていて、そのパワーに圧倒されました。
これまで約2000年間続いた うお座の時代は、カリスマリーダーが民衆を引っ張っていくトップダウン型でしたが、これからのアクエリアス時代は、民衆の力で世界を変えていくボトムアップの時代です。若者たちは、今の新しいアクエリアスのエネルギーに敏感に反応しています。新しい世界がすでに始まっていることを実感して、胸が熱くなりました。
私たち大人は、目の前の経済活動に一生懸命取り組んでいますが、地球が壊れてしまっては、元も子もありません。木を切るより、森を守ることが優先度が高いことは、誰の目から見ても明らかでしょう。
温暖化防止の抜本的な対策は、化石燃料を使わない経済システムに転換することだと言われています。大きな課題ですが、各国のリーダーが決意し、協力しながら、新しい時代にマッチした循環型の分かち合いの経済システムを構築する機会になることを期待しています。
そして、個人でできることもあります。 東京都環境局では「家庭でできるCO2削減メニュー33」 を公開しています。
・ ジャーの保温を止める ・ 食器や鍋は汚れを拭き取ってから洗う ・ テレビ番組を選び、テレビを見ない時は消す ・ 不要な照明は消す ・ エアコンのフィルターはこまめに掃除する ・ 風呂の残り湯は洗濯水などに利用する ・ 買い物袋を持参し、レジ袋はもらわない ・ ゴミを正しく分別する ・ 環境に配慮した商品を優先的に購入する
などの33項目です。
私はここに追加したい項目があります。
それは、「早く寝る」「しっかり眠る」。
早く寝ることで、照明を使う時間が減れば、電気の消費量が減ります。しっかり眠れば 活動時間が減り、電気や水の消費量も減ります。脳機能が回復して、注意力や判断力も高まるので、交通事故や無駄な買い物が減ったり、ダラダラとテレビを見る時間も減るでしょう。
「忙しくて睡眠時間を確保することが難しい」 「早く寝るなんて絶対にムリ!!」 そんな人も多いと思います。自分のために行動するのは無理だと思えることも、それが地球環境を守るため、子ども達の未来を守るためだとしたら、やってみようと背中を押されるのではないでしょうか。
「地球のために、早く寝る。 子ども達の未来のために、しっかり眠る。」
そのために行動している自分には、歓びがあると思います。幸せな眠りと豊かな未来が、あなたを待っています。
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