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執筆者の写真三橋美穂

130. 病気になったら寝て治す

(2019/09/01)



8月に入ってしばらくした頃、舌の裏側に硬い口内炎ができていることに気がつき、一瞬ドキッとしました。私は20年前に舌癌を患って手術をした経験があるからです。その部位は、昨年から始めた歯列矯正の器具が当たっていた場所なので、それが原因だと思い、最初はあまり気にしていませんでした。でも、なかなか治らないので、念のため病院を受診することにしたのです。

お盆の時期だったので診療している病院が少なく、いろいろ調べている中で、舌を噛むなどの傷が原因で癌化することもあると知り、急に不安に襲われました。以前の舌癌の手術のとき、術後に激しい痛みがあったことや、ろれつが回らなくなって普通に話せるようになるまでに2年かかったことなどが、フラッシュバックしてきました。その自分を高見から観察しながら、呼吸を整えて眠りについたものの、その日の睡眠は浅いものでした。

翌日受診したのは、以前通っていたた大学病院です。医師の診立ては、口内炎自体は悪性ではなさそうだが、その横に白板症ができていて、それが癌化しやすいので気になると言われ、その日は生体検査をして2週間後の結果を待つことになりました。ただし良性であっても、患部は早めに切除した方がいいと言われ、それは日帰りでできること、その後2週間はしゃべる仕事は控えて欲しいと説明を受けました。舌を動かすと、傷口が開いてしまうからです。

良性と仮定して、仕事への影響が一番少ない時期を選んで、切除する日を決めました。悪性だったら、わかった時に対処を考えるつもりでした。悪性の可能性は低いとわかり一安心したものの、実はその後に患部が腫れて、硬くなって、痛みも出てきて、どんどん悪化していきました。「不安」の感情が出たり消えたりしながら、氷を舐めていると痛みが和らぐので、冷やしながら何とかやり過ごしていました。

そんなある日、家の中の柱に額をぶつけて、大きなタンコブができました。タンコブを保冷剤で冷やしながら、口には氷を含んでいたら、今度は背中がゾクゾクしてきて風邪を引いてしまいました。食欲がなかったので、免疫力が下がっていたのかもしれません。弱り目に祟り目とは、よく言ったものです。鍼灸と整体へ行って、早めに寝ながら養生することにしました。

私は毎週、決まった時間に瞑想をしているのですが、先週、瞑想に入る前に、人生を探求するためにつけているノートを読み返していたとき、ある言葉に目が留まりました。

「人間の進化とは、地球を霊化すること。  その意図から、今あることとダンスすること」

瞑想のとき、この舌の疾患という出来事に対し、創作していなかった自分に気がついて、自分の内側を眺めていたら、こんな言葉が出てきました。

「舌の患部を切除する=地球の汚染物質を除去する」 という可能性です。

患部を切除することが、地球環境に貢献できる機会として歓びに変わると同時に、痛みと腫れが、スーッと引いていく感覚がありました。その後、どんどん良くなっていき、検査の結果は良性で、切除する範囲も小さくてすみそうな状況です。

一方、風邪は長引いていて、仕事のこともあり、西洋医学(内科)にかかることにしました。薬を飲み始めたら喉の調子はよくなったものの、なかなか完治まではいきませんでした。

そこでやったのは、とことん寝ること。夜8時間睡眠をとって、朝食のあとに倦怠感があったので、寝たいだけ眠ったら4時間たっていました。軽く昼食をとった後に、また眠気がきたので、さらに1時間眠りました。するとスッキリして、風邪が抜けると同時に、舌を見たら症状が良くなっていたのです。「睡眠ってすごい!」と、改めて感じました。

病気になったら寝て治す。そして普段からしっかり眠って、健康で元気に毎日を過ごせるよう、お互い心がけていきましょう。


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