(2009/10/01)
睡眠不足のとき、あなたはどういうふうですか? ちょっとしたことで腹を立て、まわりの人に当たってしまった経験があるのではないでしょうか。
睡眠が足りないと、感情のコントロールが思うようにできなくなることは、現代の睡眠科学でもわかっています。このことについて、「眠る秘訣」(井上昌次郎 著)では次のように表現されていました。
“睡眠不足だと自己中心的になる”
このフレーズを読んだとき、私の中で大きなインスピレーションが沸き上がりました。それは、“眠っているときに、意識は拡大する” ということです。
起きているときは個人(パーソナリティ)としての自分の活動に意識が向いていて、そのことにエネルギーを費やしていますが、眠っているときは個人としての存在意識から、全体=宇宙意識へと広がって、エネルギーが充電されます。睡眠不足だと、自分の意識(領域)が小さくなって、イライラしたり落ちこんだりします。これは緊張を伴うので、血行が阻害されて病気をつくり出すことにつながります。
「あぁー、だから眠るだけで気持ちが軽くなったり、
病気が癒されるんだ!!!」
自分の中で持っていた知識や考えとが、ピタッと一致して、私は興奮しました。睡眠中に起こっているのは、この一言に凝縮されていると思ったからです。
私たちは普段、この自分の肉体を“自分自身”だと思って生きています。自分と自分以外とは別々だという認識のもと、分離された世界に、そしてそれが現実だとして住んでいるのです。
睡眠中は心も身体もゆるんで、自分の意識(領域)が拡大します。それは、すべてとつながっている世界です。自分という存在がすべてと一体であったとき、細胞のひとつひとつは生命力を取り戻し、肉体と精神にエネルギーが満ちるのだと、私はありありとしたイメージを持ちました。
「人生の中心に睡眠がある」
昼間の活動が人生の中心であるという、これまでの価値観とは真逆のように見える生き方が、あなたに生きる最高の歓びをもたらすのかもしれません。
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