


マットレス選びは、あお向け、横向き、寝返りのしやすさを確認するのが基本です。
・あお向け・・・腰が浮かない、沈まない
・横向き・・・枕をした状態で、肩が楽
・寝返り・・・力がスムーズに伝わる
特に寝返りのしやすさは大切で、睡眠中の血行を促進したり、筋肉のコリをほぐし、寝床内の温湿度を適切に保つ役割があります。
寝返りをしやすいマットレスの条件は、体のかたさと近いこと。
かたさが等しいもの同士は、力の伝わり方がスムーズです。野球のバットとボールのかたさが近いと、楽に飛距離が伸びるように。
一般的には、筋肉質でガッチリ体型の人にはやや硬めのマットレスが、筋肉が少なくやわらかい体の人にはやや柔らかめのマットレスがフィットします。
これまで使ってきた敷き寝具の硬さも加味しながら、選んでみてください。
スプリングマットレスの構造としては、点で支える独立型のポケットコイルと、面で支える連結型のボンネルコイルに大きく分かれます。
ポケットコイルの方が体の凹凸にフィットしやすいので、現在の主流になっています。
マットレスの寝心地は、ポケットコイルの質(線径とコイルの大きさなど)と、その上に乗せる「詰め物」と呼ばれる層の組み合わせ方と、側生地の質で決まります。
気をつけたいのは、詰め物の厚み。この部分が経年劣化でへたりやすいので、詰め物は薄いほうがマットレスは長持ちします。
特に、夏に冷房を控えたい人は、詰め物が薄めのものがおすすめです。厚いと蒸れやすいからです。
スプリングマットレス以外にも、ウレタン系、ジェル系、天然ゴム系(ラテックス)などがあります。
もうひとつ気をつけたいのは、マットレスの上にはベッドパッドを敷くということ。
ベッドパッドは、夏は麻、春と秋は綿、冬はウールなど、季節によって使い分けると快適に眠れます。
気になったマットレスには、できればベッドパッドを敷いた状態で寝かせてもらいましょう。
そして、15分間横になって立ち上がったときに、背中や腰に違和感がないかどうか確認しましょう。
マットレスを試す時は、パジャマに近い服装でいくのがおすすめです。
厚手のタートルネックセーターや、スーツなどはさけ、リラックスできる服装で行って、ベストなものを選びましょう。
※マットレスのサイズについては、こちらを参考にしてください。